一瞬の輝き

輝、瞬君もうすぐ来るから頑張って・小母さん

ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ

「先生、
サチュレーション75切りました。」

「わかった。
…お母さん、少しよろしいですか」

「はい。
…輝、もうすぐ武藤君が来るから
頑張って。すぐもどるからね」

「…うん」
か細い輝の声をかすかに聞きました。



「輝さんの延命は望まない、
あの考えはお変わりありませんか」

「……はい」

輝がICUを出た時から、
先生にはそう言い続けてきました。

輝もそう言っていた。


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