一瞬の輝き
サークル・輝
「これから行くところにいる人は
高1から高3までさまざまなので…」
信号待ちで瞬くんに話した。
「そうなんだ。音楽系グループ?」
「はい、そうです…」
「輝さんは何の楽器をやってるの?
オレ、昔はギターやってたよ。」
「あたしはバイオリンでした…。
あたしたちのやっているグループは
吹奏楽系のサークルなんです…」
あたしのことは輝さんと呼んでくれた。
あたしは瞬くんと呼んでいる。
さん付けなんて恥ずかしい。
「どういう人が集まってるの?」
そんな気持ちを知らず
瞬くんは聞いてくる。
「高校の特別講座の
ルームが同じ人があつまってます…。
特別講座は
全校を振り分けてルームを
作っているのでいろんな学年の
人がいます…。
そこで仲良くなって
サークルを作ったんです…」
「そうなんだぁ。」