一瞬の輝き
「瞬くん。」

声を掛けると
ようやく顔をあげた。

「あ、どうだった?」

「大丈夫でした」

「そっか。じゃ送っていくよ」

「ありがとうございます。
…あの、入院前に、
遊びに行こうって
誘ってくれましたよね?」

「ああ。それが?」

「今更で悪いんですけど
行きませんか?」

「…いいよ。どこ行きたい?」

「あの
水族館に行ってみたいんです。
まだ
一度も行ったことなくって…」

「いいよ。
どこでも連れて行ってやる」



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