一瞬の輝き
「あ、ここ?」
小さなスタジオみたいなところ。
ここで練習しています。
「そうです。
ありがとうございました…」
「いいよ。中まで運ぶから」
「ありがとうございます…」
実を言うと、
いろいろ話をしているうちに、
頭が痛くなってた。
普段
無口であまり話さないせいかな。
耳が悪いから、
聞き取るのに力を使う。
でも
瞬くんの男らしい低い声
ゆっくり大きな声はとても
聞き取りやすかったから
そこまで苦痛じゃない。
ガラッ
「輝、遅かったね」