一瞬の輝き
あと、15日で
出発の日を迎える。

オレは、準備を始めた。

学校へは来なくてもいい
と言われたから
学校の道具をすべて持ち帰った。

「なんだ。やっぱりおまえも
行くことにしたのか」

レンをあって、そう言われた。

「ああ。」

どうせ長話になる
と思って荷物を置く。

「いつだか話してた女の子が
恋しくて
いかないことにしたかと思った」

「…そいつも、いくことになった」

「は?」

「そいつ…輝っていうんだけど
輝は病気なんだ。
それの研究のために
アメリカへ連れていくって……」

「…河野もやるな」

「……オレ、輝が好きなんだよ」


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