一瞬の輝き
関係のない話をいきなりふって
静かになる周辺。

オレは恥ずかしくなって
もう一度荷物を持ち上げてそっぽを向く。

「告白したの?」

「…いや」

「やっとけ。
オレの勘だと、もう長くない」

「わかってるよ!!!!」

今度は、違う雰囲気で静まり返る。

悪い、と言おうとして
レンのほうを向いたら
思ったよりも真剣な顔をしていた。

「……悪い」

形なく漂っていた言葉が
ようやく形になって出てきた。

「オレも悪かった。
…オレ、もう帰るから。
また連絡する」

「ああ。またな」



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