キミに恋してずっと

「…美玲ー?」
優は起きてるのかな
寝ぼけてるのかな

「あ、ちょっとだけ
 借りてた、ごめんね
 いまどくよ」
「行くなよ
 俺のそばにいろよ」
「え…、」

私がベッドから出ようと
したけれど
優に手を掴まれ
隣に横になった

こんなに優と顔が近いの
初めて
私は恥ずかしかったから
優に背を向けた

「どーした?」
「なんでもないっ」
「なんだよぉー、寂しいからこっち見ろ」
「えー、」
ほんとは嬉しかった
必要とされているみたいで
私は優の方を見た
どこ見ていいかわからなかったから
ずっと優の顔を見上げてた

「おま、上目使い禁止だ(笑)」
そういって優は今度私に
背を向けた
少しするとまた優は
私の方を向いてくれた
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