キミに恋してずっと

「首痛くないかー?」
「うん、大丈夫だよ」
「腕に乗れよー」
「優、痛くなっちゃうから
 大丈夫だよ」

腕枕だった

「知ってるんだ、腕枕って
 ほんとは男の人辛いんだって
 なんかの雑誌に載ってたよ?」
「おれは痛くないのー」
そう言ってくれたから
私は優の腕じゃなくて手首に乗った
「おまえ、そこは痛い(笑)」
「じゃあどこ?」
「腕より上のほうなら
 痛くない」
腕より上って肩じゃん…

戸惑ったけど
肩に近いところに頭を乗せた
上をみれば
優の顔
寝息がわかるくらい近い


優は腕枕しながら
わたしをぎゅっと抱きしめ
肩を叩いて
トントンって暖かく
愛をくれた
< 65 / 66 >

この作品をシェア

pagetop