【長編】好きって言って
ピュ~~♪
すると輝の溜め息が聞こえてきた。
「嘘つかなくていいよ」
「……っ」
だって!!!
そんな話聞いたら。
楽しくなって茶化したくなるじゃん!!
黙ってらんなくてつい話しちゃうじゃん!?
それって普通の事じゃね?
すると輝は溜め息をついて、小説に目を落とした。
ジーッとその姿をまた見つめるけど、輝は口を開こうとしない。
「芽衣は……何て?」
「返事は聞いてない」
え?