【長編】好きって言って
揺れる気持ち
゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
楓に勇気付けてもらったけど……。
1週間経ってもやっぱり、まだ気持ちの整理はできなかった。
輝だって待ってる筈……。
いつまでもこんなんじゃいけないって分かってるけど。
でも答えが出なかった。
晴れない気持ちのまま、次の授業の体育の準備をしていた。
ジャージに着替えて、あたしは楓と一緒に体育館へと向かった。
「女子はバレーで男子はバスケだってさ」
楓はそう言って、バレーボールを手に取った。
「芽衣と一緒のチームだし。ラッキ♪」
笑顔であたしを見つめながら歯を出して笑った。
「うん。あたしも楓と一緒でよかった」