【長編】好きって言って
ふと、男子の方を見ると、優雅と輝が仲良さそうに話している。
いつもは一緒に話してたけど……。
前の事が考えらんないくらい当たり前みたいに別々でいるようになったなぁ。
ボーっとしていると、楓があたしの顔を覗き込んできた。
「芽衣?」
「え、ぁ?」
間抜けな声を出して驚いていると、楓はフッと笑った。
「ほら。ボーっとしてないで。やるよ?」
周りを見てみると、みんながバレーのコートに移動していた。
「あ、うん」
あたしは慌てて歩き出す楓の後について歩き出す。
すると隣から、ピーッと笛の音がした。
あ……。
男子のバスケが始まった。