【長編】好きって言って
やっぱ優雅と輝、うまいなぁ。
中学の時はバスケ部だったもんね。
って何前の事思い出してるんだろ。
そう思っていた時……。
「芽衣!危ない!」
同じチームの子がそう叫んだ。
え?
声のする方に向いたら、あたしの方に向かってきたアタックされたボールがあたしの足に直撃した。
「っ……」
痛みにあたしは顔を歪めて、しゃがみ込んだ。
すると心配そうに楓があたしの前にしゃがみ込んだ。
「芽衣?大丈夫?」
「う……ん。大丈っ」
心配かけまいと立ち上がろうとしたら、痛みでまた座り込んでしまった。