【長編】好きって言って
「あ……そっか」
あたしはしょぼんと俯いた。
すると輝は何も言わずにあたしの靴下を脱がした。
!!?
「あ、ちょっと待って!」
足を覆うように手を伸ばして止めると、輝は眉間に皺を寄せてあたしを見上げた。
「……何?」
いや……。
何じゃなくて。
ほら、足だし……。
「いや、何でもないです」
負けたあたしは手を放した。
すると輝はあたしの足を見つめる。
「腫れてるな……」
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