【長編】好きって言って
ケーキ
゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
耀の後について行ってリビングに入った。
休日だけど、リビングには誰もいなかった。
耀は真っ直ぐキッチンへ向かって行った。
耀の両親は、医者で家にはあまりいない。
忙しい人達だけど、あたしの事。
“うちは息子しかいないから、娘にしたい”
って可愛がってくれてたなぁ。
何て、昔の事思い出す。
「あれ?まだ輝寝てるの?」
家の中に見当たらない輝の事を聞いてみた。
すると耀はキッチンから顔を出して答えた。
「起こしても起きないんだよ。芽衣起こしてやってくんない?」
低血圧の輝は寝起きが最悪。
だから起こすの面倒だし。
怒られるから嫌だけど。
耀の頼みなら仕方ない。