【長編】好きって言って
俺からのキス
゚・。。・゚・。。・゚Kagaya*
ホテルの一室。
「耀ぁ~」
馴れ馴れしく俺の腕に絡みつく女。
ベッドに座っている俺は、その女の首筋に手を伸ばした。
『分かんないよ!何であたしの気持ちを耀が分かるの!?』
……。
「……っ」
まただ……。
最近、女に触れると芽衣を思い出す。
俺に一生懸命に気持ちを伝えようとする、芽衣の泣き顔が。
脳裏に浮かぶ。
頭を抱えていると、その俺の異変に気付いた女は俺の顔を覗き込んできた。
「耀~?」