【長編】好きって言って
「ごめん……」
俺は立ち上がって歩き出した。
「耀!?」
俺は女の声を聞かずに、俺は部屋を出た。
「はぁ……」
あの日からだ。
何度後悔しただろう。
どうして……自分をここまで汚してしまったんだろう。
そう、何度恨んだろう。
あの時後先を考えずに、芽衣を抱きしめていたら……。
この何とも言えない心の隙間を埋められただろうか。
ずっと曇っていた心を晴らす事はできただろうか。
そんな事ばっかり……最近は考えている。