【長編】好きって言って
顔が熱い……。
すると真っ赤になっているあたしを見て耀はまたクスって笑った。
「芽衣ちゃん?」
「はいっ!!」
ビクッとして姿勢をよくして返事をすると、耀はゆっくりと顔を近づけてきた。
え……。
キス!?
「……っ」
あたしは目をギュッと瞑る。
すると耀はあたしの髪に指を通して頭を支えた。
チュ……。
そしてそっと触れるだけのキスをして、すぐに顔を離した。
そしてフッと笑うと、また指に髪を絡めた。
「じゃね」