【長編】好きって言って
あたしは電話なのに、首をブンブン振って否定した。
するとまた耀はクスッと笑った声が聞こえてきた。
あ……。
「でも明日あたし学校だよ?」
『知ってる。だから明日学校に迎え行くよ』
え!?
迎え来てくれるの!?
「ホントッ!?」
『うん。……何時くらいに学校終わるの?』
えっとぉ……。
確か明日は、6時間授業だった筈。
「3時半くらいかな……?」
そう答えると、耀は優しい声で言った。