【長編】好きって言って
すると騒ぎに気付いた耀がキッチンから出てきた。
「あれ?優雅来てたんだ。輝おはよう。芽衣起こしてくれたんだね」
……。
「あ、いゃ「うるさくて起きた、だけ」
あたしが話そうとしたら、不機嫌な輝によってその言葉は消された。
はぁ……。
「起こされたくらいで怒んないでよ。子供だなぁ」
正直呆れる。
子供じゃないんだから、それくらいで怒んないでよ。
すると輝はあたしを睨んでバスルームに歩いて行った。
「あー耀。何か食いもんねぇ?」
腕を頭の裏に回しながら、優雅もキッチンに歩いて行く。