【長編】好きって言って
やきもち
゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
「芽衣どこ行きたい?」
歩きながらそう聞いてくる耀。
「どこでもいい……」
「お腹空いた?」
「……別に」
今のあたしはすっごく機嫌が悪かった。
だって……耀が女の子と仲良くしてるから。
するとそんな不機嫌なあたしに気付いた耀は、あたしの顔を覗き込んできた。
「……芽衣?機嫌悪い?」
「……別に」
フイッと視線を逸らした。
機嫌は悪いですよ!!
でも耀……絶対その理由に気付いてないもん!!
自覚してないんだもん!