【長編】好きって言って
「そ。だから君達の相手はできないんだ」
てか、もし待ち合わせしてなくたって、この子達の事なんて全く眼中にないけどね。
この子達の相手してる暇あったら、芽衣といるし。
もし芽衣にこの子達の相手を頼まれたとしても嫌だ。
まぁ頼まれる事はないだろうけど。
まず芽衣とこの子達を秤にかける事が可笑しい。
秤にかけたら、芽衣の方が重すぎてこの子達吹っ飛んじゃうね。
それくらい芽衣が大切。
俺……かなり重症だな。
なんて考えながら俺をポケットから携帯を取り出した。
そうだ……。
学校に着いたって、電話しないと。
電話帳開いて、芽衣に電話をかける。
携帯を耳に当てると、プルルルル……って聞こえてくる。