【長編】好きって言って
あたしは手ぐしで髪を梳かしながら、優雅を睨んだ。
すると優雅はニッと笑った。
「やっといつもの顔に戻った」
「え……」
あたしは思わず俯いてしまった。
あたし、そんなに暗い顔してたのかな。
なんて思ったりして。
すると俯いているあたしの頭を優雅はまたポンポンと叩いた。
「安心しろっ」
「へ?」
顔を上げると眉を下げた優雅はフッと笑った。
「おれに輝の事は任しとけ!な?」
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