【長編】好きって言って
兄の気持ち
゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
耀に引かれて連れて来られた耀の部屋。
この部屋に入るのは2回目。
前は……。
引き離されたけど、今回は違う。
耀はあたしをソファーまで連れてきて、深くソファーに座るとあたしに両手を広げた。
「抱っこしてあげるから、おいで?」
あたしを上目遣いで見つめて、微笑む。
う……可愛い……。
今の顔、女のあたし以上に可愛いと思う。
思わず顔を赤くしていると、耀はフッと笑った。
「……おいで?」
その声であたしの頭は完全に思考停止。
気付いたら耀のその腕の中にいた。