【長編】好きって言って



「そっか……」




小さく呟いて頷くと、耀はあたしの頭を自分の胸に押し付けた。




「芽衣が泣かないように……俺も輝に普通に接するからさ。心配しないで」




そう言うから、あたしは小さく頷いた。




輝と元通りの関係にきっとなれるって信じるから。




信じたいから。




あたしは輝が笑えるまで待つ。




そう……耀の腕の中で決めた。









< 201 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop