【長編】好きって言って
「……芽衣」
色っぽい声であたしの名前を呼ぶ耀。
あたしの名前を呼びながら、あたしの髪の毛を優しく撫でる。
「かっがや……あのっ」
こういう時何て言うべき!?
どうやって断るべき!?
そりゃー耀と、ひとつになれたら幸せなのかもしれないけど。
あたしは初めてなんだよー。
ゆっくりと近づいてくる耀の整った顔。
その顔が近づくにつれて、あたしの心臓はドキドキ。
その顔が近づくにつれて、あたしの頭はパニック。
「耀……っ」
もう駄目だ!