【長編】好きって言って
ただ耀が好き……。
大好きだって事だけ……。
「耀……好きっん……」
唇が触れる度に好きが溢れて……。
耀の唇から好きって言葉が溢れてきた。
ようやく唇を離すと、耀はあたしを抱き寄せてベッドに寝転がった。
「しようとは言わないけど……添い寝、してくれる?」
そう言ってあたしに腕枕した。
手を絡めながらあたしを優しく見つめるから、あたしはその視線から逃げるように耀の胸に頭を寄せて目を瞑った。
「……うん」
すると耀はクスッと笑ってあたしの頭をポンポンと叩いた。
そしてあたしの腰に腕を回して、ギュッと抱きしめると耀は黒いシーツをあたしと自分の体にかけた。