【長編】好きって言って
優雅への感謝
゚・。。・゚・。。・゚Teru side*
「辛くても、好きだった女傷付けるなよ」
唇を噛み締めて俯きながら呟いた優雅の言葉にオレの胸が震えた気がした。
「男だったらフラれたとしても、好きな女泣かせんなよ!!」
そう怒鳴って優雅はオレを突き飛ばした。
フラれたとしても……芽衣を……。
泣かせるな……か。
ホントは分かってた。
芽衣がオレを見る度に、悲しそうな顔をするのを。
でもその顔を見ると、オレの胸が苦しくなった。
……好きじゃないなら……。
そんな顔するなよ。って。
オレをフッたなら……オレをほっといてくれよ。って。