【長編】好きって言って
だって耀がいるなんて思ってなかったから、ちゃんとしてないかもだし。
するとしゃがみ込んでいた耀は、あたしの方に振り返ってニコッと微笑むと立ち上がった。
「おはよ、芽衣」
へ?
「あぁ……おはよぅ」
あたしは俯きがちに答えた。
だって……なぜなら。
あたし今スッピンだし!!!
あぁタイミング悪っ!
最悪!!
お願いだからあたしのスッピンを見ないでー!!!
って俯きながら耀に訴えた。