【長編】好きって言って
゚・。。・゚・。。・゚Yuga side*
廊下で笑っている輝と芽衣の姿を見て。
その2人を見守っていたおれと楓は口を開いた。
「色々あったけど……解決?」
楓がおれにそう呟くと、おれはニッと笑った。
「あぁ……ったく世話が焼けるぜ!!」
頭の後ろに腕を回しながら言うと、楓は優しく微笑んだ。
「今回はお互い大変だったね」
そうおれを見ながら微笑みかけた。
……ドキ。
「あぁ?」
いきなり心臓が変化を見せて、おれは胸に手を添えながら声を上げた。
「どうしたの?」
キョトンとしながらおれを見つめる楓。