【長編】好きって言って
あたしは軽く悩んで、リビングに歩いて行った。
するとその向かう途中。
「あ」
バッタリと2階から降りてきた輝と遭遇。
あたしは驚いて一歩後ずさりしつつ笑顔を作った。
「あれ、輝っ。帰ってきてたんだね」
仲直りしたとはいえ、やっぱ家の中で会うと気まずいなぁ。
そう思いながらあたしは、あはは~……と笑いながら輝を見つめた。
すると不機嫌そうな輝の顔。
その顔を見てあたしは眉間に皺を寄せた。
「っな!何よ、その顔は」
あたしそんな不機嫌になるような事もしてないし、言ってないでしょうが!
ムッとしつつ輝を睨んでいると、輝は視線を逸らして溜め息。