【長編】好きって言って
抱きしめて思った。
おれがこいつを守らなきゃ!!って。
「楓……おれ、お前の事守るから!!」
拳を作って大きな声で言うと、楓はクスクス笑った。
「……うん。頼りにしてる」
そう言って楓はおれの頬にキスした。
「……っ~」
もう我慢できない。
おれは楓の唇を塞ごうとした瞬間。
両頬を楓の両手でバチンと叩かれた。
「痛!」
あまりの痛さにおれはしゃがみ込んだ。
すると楓はおれを睨んだ。