【長編】好きって言って
するとママが部屋に入ってきた。
「芽衣ー?まだ部屋決まってないんでしょ?大丈夫なの?」
「あー……」
そう。そこが問題なんだよねぇ。
いい部屋がなくて、まだ住むとこ決まってない。
さすがにまずいよねぇ。
苦笑いしていると、ダンボールを持った耀が部屋に入ってきた。
「部屋決まらないなら……同棲なんてどうかな」
「へ!?」
同棲!?
同棲~!?
口をパクパクしていると、ママが目を輝かせた。
「あら!いいじゃない!花嫁修業にもなるじゃなーい芽衣ー」