【長編】好きって言って
「何だよ。輝。嫌とか言って、実は楽しみだったんじゃん」
そう言って優雅は、輝の肩を叩いた。
「折角来たんだもん。楽しまないと、ね?芽衣」
ってあたしに振るな!
「あー……そうだ、ねぇ?」
笑顔を引きつらせながら、答える。
するとフッと輝は笑った。
「じゃ、芽衣もこう言ってるし。お化け屋敷行こうか」
……え。
「ちょっと!!それとこれとは話が別でしょ!?」
すると輝はキョトンとする。
「あれ?お前人のタルト食っておいてそんな事言えんの?」
うぅ……。
「あれは輝が悪いんでしょ?」
裸でうろうろするから。
「じゃ、タルト買ってくれんなら、お化け屋敷やめるけど?」
そう言って3本指を立てる。