【長編】好きって言って
「芽衣?」
妄想していると、いきなり耀の顔が目の前に現れて、あたしは現実へと戻された。
「へっ!?はいっ」
すっとんきょうな声を出すと、耀はクスッと笑った。
「順番来たから行くよ?」
っていつの間にか順番来てたの!?
「う、うん!」
緊張と不安を抱いてあたしはお化け屋敷の中へと入った。
「あああー!」
「きゃぁぁぁ!」
中に入って、あたしは出てくる全てのお化けに悲鳴をあげた。
その前を歩く輝達。
「うわぁ!」
あたし並に驚く優雅。