【長編】好きって言って
「同じじゃねえよ!」
あんまり必死になって優雅が否定するから、あたしは可笑しくなってきた。
「はいはい……違うんですね」
流すように輝が呟いた。
すると耀はゆっくりと立ち上がる。
「芽衣も元気になったし。何か乗ろうか」
その言葉に反応したのは、優雅だった。
「じゃ、次は。ジェットコースターだな!」
お化け屋敷は駄目でも、絶叫系は好きなあたし。
「ジェットコースター!乗ろう!」
元気を取り戻した。
お化け屋敷でみんなに迷惑かけちゃったもんね。
この後は楽しまないと♪
あたし達はその後たくさんのアトラクションに乗って、気付いたら日が暮れていた。
「あっという間に日が暮れてきたね」
空を見上げながら呟いていると、優雅の携帯がなり出した。