【長編】好きって言って
自分からの初キス
゚・。。・゚・。。・゚Mei side*
他愛もない会話をしながら、歩いていると目の前に今朝会った女の人が現れた。
「耀!」
涙目の女の人は耀の前に歩み寄ってきた。
「朝……あんな事言ってごめんなさい!」
すると耀はその女の人を無視して歩き出した。
「芽衣、行こう」
「え……」
耀に腕を引っ張られてあたしは歩き出す。
すると涙を目に溜めながら女の人は叫ぶ。
「何でそんな子供大切にするのよ!」
あたしはその言葉に足を止めた。
「私の方が耀を好きなのに!私の方が耀に釣り合うのに!」
何それ。
「ちょっと待ってよ」
あたしは耀に掴まれている腕を振り切った。
「耀を好きな理由に子供とか、釣り合うとか関係ないでしょ!?」