【長編】好きって言って
今日は、月曜日だよ。
何で輝がここに……あたしの部屋にいるの?
「お前が学校サボるからだろ」
溜め息をつきながら、輝はあたしのベッドの端に腰掛けた。
ベッドが沈んだのが分かる。
「具合悪いだけ……早く学校行きなよ」
あたしをそっとしておいてよ。
あたしを1人にしてよ。
すると輝は、あたしの寝ているベッドを軽く叩いて口を開いた。
「……やだよ」
その声に不意に涙が出てきて、あたしは声を堪えた。
優しい声出さないでよ。
「なぁ芽衣?」