【長編】好きって言って




「おはよう」




無表情のままあたしに声をかける輝。




「ぉ……はよ」




駄目だ。




どう接すればいいのか分からない。




すると輝は自分の席に歩いて行った。




そんなあたしと輝を見ていた楓は、眉を下げた。




「何となく……分かったわ」




そう言ってあたしの頭を撫でた。




あたしは何も言えずに、俯く。






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