【長編】好きって言って
友達の助言
「なるほどねぇ……」
耀の事も。
輝の事も。
全部一通り話し終えると、楓は机に頬杖をつきながらそう呟いた。
「うん」
何度も泣きそうになったけど、あたしはその涙を我慢して最後まで話す事ができた。
すると楓は眉を下げた。
「で?芽衣はどうしたいの?」
「え?」
どうって……。
答えに困ったあたしは言葉を詰まらせた。
「それは……」
何も言えずにいると、楓はあたしの手を握った。
「芽衣?芽衣の気持ち言ってみな?」