スキ時々キライ


「じっとしてて…」

春輝は私を会長室の椅子に座らせ髪をとかしてくれた。

「2つに結ぶ?大人っぽく1つに結ぶ?」

春輝は鏡越しに私を見る。
春輝と目が合うたびに心臓がバクバクうるさかった。
「何でも良いよ♪」

ニッコリ笑って春輝を見る。
春輝も笑って髪を結び始めた。
丁寧に髪をとかして結ぶ。
慣れた手つきであっという間に2つ結びが出来上がった。
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