スキ時々キライ


「…何となく♪」

春輝は笑って誤魔化した。
私は春輝をじーっと見た。
何かを隠そうとしている。
何だろう…。

崩れたクッキーはあの後、コンビニ近くに捨ててしまった。

だから中身を知ってるのは私と由希だけ…。

「教えてよ!!」

「……」

「また下向く!!!」

春輝はすぐに顔を上げた。
上げたけど…。
何も言わない…。
< 304 / 349 >

この作品をシェア

pagetop