スキ時々キライ


「はい♪」

私が渡そうとすると…。
春輝は首を降って上を指差した。

「屋上行こ♪寒いからマフラー巻いて」

春輝は私のマフラーを取ると首に巻いてくれた。

手を繋いで歩く屋上までの道。
涙を流しながら走った事もあったっけ。

屋上はいつものように誰も居なかった。

1月よりはだいぶ暖かくなってきた。
もうすぐ春なんだね。
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