I'm sing of you.
「ウッ・・・ホントに?」

「声出せる時まで、精一杯歌え、歌えなくなっても、佳奈のウタは世界に響かせてやる。だからさっ、泣くなよ・・・。歌える時間を大切にしろ。」

「う・・ん・・・」

帰る時と行くときのテンションは大分違っただろう。
だって歌えなくなるなら、『生きてる意味』など無いような気がしたから・・・。
歩けなくなるのなら、『前に進めない』って思ったから・・・。
手が動かせないのなら、『歌詞が書けない』から・・・。

あたしは決めていた。
学校をやめます。
勉強をやめて、歌うことに専念します。

神様はこの事実を許してくれますか?
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