I'm sing of you.

親友

「・・・ASL??って・・・嘘?佳奈は医学に全然詳しくないから・・・あ!!!もしかして適当に言ってびびらせよーなんて思ってんの???もー佳奈あ・・・・・」

海月は将来医者になるらしい。
だから病名はいっぱい知っている。

「嘘・・・だったらヨカッタのにね・・・。」

佳奈を心配させないようにって思うから嘘って最初に言っちゃうんだ。

「ま・・・大丈夫だよ??佳奈???治療法が見つかるかもしれないじゃん?」

「そうかもね・・・あたし・・・今日で学校退学するって決めたの。こうやって喋ってる時間とかさ授業で勉強とかさしているうちに進行は進んでて、歌える時間だって迫ってきてて・・・」

「佳奈??やめなくていいんだぞ?俺はそう思う」

「ウチもやめたらもったえないと思う!!!!せっかくここの高校これたって佳奈言ってたじゃん?だからさ・・」

「みーんなさ、健康だもんね。あたしはさあ、病気なっちゃってみんなは健康で・・・そりゃ分かんないでしょ・・・?こんな気持ちなんてさ・・・今はこうやって喋れてる。でも、でもね?声が出せなくなっちゃうんだよ?歌える時間減っちゃうんだよ?あたしは夢に近づくだけでいい。近づきたい・・・一歩でも」

みんな黙り込む。
海月は泣いていた。

「よーしっ!!!ウチ決めた♪医者になって佳奈の病気治しちゃうねっ!リハビリはサボらずに進行とめておいてよね」

涙を流した笑顔で海月は言う。

「俺も決めたぞ。俺も退学して佳奈と一緒に夢に近づくことに決めた」

「え??裕也・・・そんなこと」

「止めんなよ?佳奈も退学するクセに俺のこと止めるなんてひどくね?」

言い方は遠まわしだけど、裕也の優しさが分かった。
そして海月が親友ってことがもっと分かった。

言ってよかった。

「やべーーー!!!遅刻だぞーー走ろうぜ!!!」

「「うん!」」

2人で笑顔で目を合わせ、裕也についていく。
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