草食系部下と私様上司③
「莉子、莉子。」


おもむろに、莉子の腕をツンツンした。

「何?」


「ちょい来て?」


俺の意味不な行動に、莉子はもとより、周りの人もキョトンとした。


「何よ。」


莉子を廊下に連れ出した。


「これ…。佳歩さんに。」


5000円札を出した。

「これ何?」


「俺から…?」


「いいのに…そんな気を使わなくても」

「いや!莉子の妹は、俺にとっても妹だから…。」


「分かったわ。」


フフッと笑った。


義兄として当然!!

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