草食系部下と私様上司③
「じゃあ行きましょうか?」


「じゃあ、また正月に。」


佳歩さんと莉子を乗せて、空港に向かう。


「公平さん。」


後部座席から佳歩さんが呼んだ。


「はい。」


ミラー越しに答える。


「父と母をよろしくね。父は、あんな感じだけど、根は良い人だし。
ただ、不器用なだけだから。」


「任せて下さい!!莉子の旦那として、立派に努めてみせますとも!!」


「ぷっ…クスクス…頼もしいわね。
お姉ちゃん?」


「そうね。」


「それに…毎日、莉子に怒られ慣れてますから、根性座ってますよ!」


「公平…後で話しが有るから…。」


ビクッ…!!


何か、俺…何かマズイ事言ったか?


「お姉ちゃんで慣れてるんだったら、大丈夫ね。クスクス…。」

「はい。」


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