草食系部下と私様上司③
「ただいま。」


「ただいま、帰りました。」


「疲れたでしょ?
部屋でゆっくりなさい。」


「行きましょ?公平。」


「うん。」


莉子の部屋へと続く階段を、登って行った。


「この部屋よ?」


ドアを開くと、当時のままだったんだろうな部屋。


勉強机や、参考書、ノートなんかも、まんまだった。


「この部屋で受験勉強とかしてたんだ?」


「ええ。当時のままよ。」


知らなかった莉子の過去に触れる事が出来た瞬間だった。


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