草食系部下と私様上司③
今日からは、一人の生活。


基本、俺は莉子の両親いるけど。


「じゃあ…時間だから。」


「うん。」


繋いだ手を離したのは莉子。


「行ってくるわね。」


「うん…。」


搭乗口に向かって歩き出す。


その背中は、希望と未来を背負っていた。


しっかりとした、足どり。


「行ってらっしゃい!!」


その背中に向けた言葉。


「行ってきます。」

元気に振った、右手。


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