歌夢-ウタユメ-
1年前-高校に入ったばかりのあたしは
その頃仲の良かった友達の唯(ユイ)と
毎日たわいない日々を過ごしていた――
「ねぇねぇ遥!
遥は- 将来の夢とか…ある?」
「将来の夢か〜あんまり考えた事
なかったな─
唯はあるの?将来の夢?」
―――
「…あたしね,好きな人がいるんだ〜//
でも…その人とは結ばれる事はなくて
あたしの片想いなんだけどね!」
「そんなに好きなら告っちゃえば?」
「だめ…あたしの想いをあの人に届けるには
歌うしかないの…」
―――いつもの明るい唯の話し方じゃなかったから
あたしは何もいえなかった…