FOREVER
それから数ヶ月、
いつものように愛梨とトイレで髪をなおしていた。
「てか、好きな人できちった」
いつものテンションでゆってきた愛梨。
「はい!?だれだれ?!?!」
私は急な愛梨の言葉に声がうらがえった。
それもそのはず、愛梨は男に興味すらなく、好きな人なんてできるはずがなかったのだ。
「同じクラスの岡田君」
岡田君とはサッカー部のイケメン岡田 優樹。髪が茶色くていわゆるヤンキー、
おまけにタラシという私の理想とは、かけ離れている人物。
「なんかぁ、このまえみんなで花火したとき上着貸してくれてえ、胸がこうキュンっみたいな」
頭の上に花がさいたような愛梨
「なんじゃそりゃ、まあ応援するからがんばってよ」
あきれながらも愛梨の初めてともいえる恋を喜んでいた。
「そうくるのを待ってました」
そういうと愛梨がぱちっと手をたたいてガッツポーズしてきた。
「ほい!?」
なんかいやな予感が…
「今週の日曜日、サッカー部と遊ぶ計画たてちゃいましたあ」
とはしゃぐ愛梨。
「絶対やだ」
と即答する
「お願い。岡田君と近ずくチャンスなのお」
と手をあわせてゆう愛梨に負けて「わかったょ〜た だ し今度なんかおごってよ」
「やった〜」と飛び跳ねる愛梨。
愛梨には弱いなぁ.と自分で納得しながらも教室に戻った。
―このとき流されてさえいなければ、友達としてずっと愛梨といれたのかな。